千年女優

ハリー・ポッターと炎のゴブレットの千年女優のレビュー・感想・評価

3.5
成長と共に因縁深まるヴォルデモートとの関係から悪夢に苛まれる魔法学校ホグワーツの四年生ハリー・ポッター。復活目指すヴォルデモートの動きが活発化する中で望まぬまま三大魔法学校対抗試合の四人目の挑戦者に選ばれた彼が、思春期における友情や恋愛に一喜一憂しながら仲間と共に三つの試合に臨む様を描くファンタジー映画です。

過去三作の成功ですっかり世界的なフランチャイズへと定着した人気シリーズの第四弾で、一作限りを公言していた前作のアルフォンソ・キュアロンに代わって『フォー・ウェディング』で英国アカデミー賞の作品賞を獲得したマイク・ニューウェルが監督に就任。シリーズ初の英国人監督として母国の宝とも言える物語の成功に貢献しました。

物語全体の主題「死」が如実になる本作ですが、どんでん返しの多用で狼少年的な展開との相性の悪さを感じる所があり感情の高まりは今ひとつ。それでも前作で飛躍的に向上した映像演出での「魔法インターハイ」はシリーズ屈指のエンタメ性の高さを誇っていて、世界中の男の子を虜にしたエマ・ワトソンの恋愛模様もキュートな一作です。
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