バナバナ

モンスーン・ウェディングのバナバナのレビュー・感想・評価

モンスーン・ウェディング(2001年製作の映画)
3.8
ある結婚式に集まった一族の様子を描いているんですが、いまいち親世代の誰と誰が兄弟なのか(この人は姉の旦那なの?とか)が、よく分かりませんでした。
特にアメリカからわざわざやってきた、お金持ちのテージは、ラリット(新婦の父親)の直接の兄ではないみたいだけど“兄”と呼んでいたから義兄なのかな?
こういう部分は大事なので、台詞などでいいからハッキリさせてもらいたかった。

この一族は、娘はテレビ局に勤めていたし、親戚もシドニー大学に留学している甥っ子がいるし、娘の結婚相手はアメリカのIT企業で働いている人だしと、とにかくインドのカースト制度でいったら、確実に「中の上」のエリートの人たちなんでしょう。

新婦のアディティなんかは、結婚直前なのにテレビ番組の司会者と不倫してるし、従妹のリアは「見合い結婚なんかして、愛の無い結婚でもいいの?」と言っているところをみると、西洋系の私立学校で教育を受けたみたいだし、
とにかく、一族揃って考え方が普通のインド人よりも、かなり西洋寄りに見えました。

ですので、この作品を「現代のインドの様子をリアルに描いている」と見るのは大間違いだろうとは思いますが、
案外、インドのエリート層は、この家族と変わらず、若い良家のお嬢さんでも不倫をするし、10代の若い女の子も濃厚なキスをする時代になってるんでしょうかね(今より20年以上前の作品ですが)。

現実的なのか、やはり行き過ぎているのか、そこの所が分からなかったけど、最後までどうなる事かと引っ張られて観れたので、面白い作品でした。
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