醤油屋の弟子

怒りの葡萄の醤油屋の弟子のレビュー・感想・評価

怒りの葡萄(1940年製作の映画)
2.8
ジョン・スタインベックの同名小説の映画化作品です。

この映画は、1930年代の大恐慌で農場を追われた一家の物語を描いています。家族がオクラホマ州を出発し、カリフォルニア州に向かう旅を行います。彼らはカリフォルニアで雇用を求めていましたが、そこで待っていたのは厳しい現実でした。

1930年代のアメリカで労働者階級がどのような環境で働いていたかが鑑みる事が出来ます。家族全員が働かなければ生きていけないほど低賃金で過酷な労働に従事し、そのために健康や尊厳を失っていく人々の姿が映し出されます。

その中で家族が困難な状況下で支え合い、団結して生きていく姿が本作の中心テーマだと思います。家族愛や絆の大切さを感じることができました


大恐慌で多くの人々が失業し、貧困層や労働者階級がさらに苦境に陥っていた時代に、政府や企業が彼らを無視し、人道的な対応をしなかったことを描く事により、社会問題に対する批判的なメッセージを送った作品だったのだと感じました。