このレビューはネタバレを含みます
ナッシュのすごさがわかるかと思って鑑賞したため、求めていたものと出てきたものの違いに困惑した。
アリシアとナッシュの出会いがあっさりしていたので、彼女の献身性がどこに由来しているのかよくわからなかったし、クライマックスのノーベル賞受賞も院生時代の論文が元になっていていまいち盛り上がりに欠ける。
統合失調症についての理解は深まると思うが、ノーベル賞を受賞した数学者の話ではなく、統合失調症を克服して大学の教壇に立った人の話を見せられてもな……という思いは否めなかった。
ラッセル・クロウの演技も悪くはなかったが、『レインマン』のダスティン・ホフマンほどのすごさは感じなかった。