オリジナルは、深作欣二監督作品。鬼才三池崇史がメガホンを取ったリメイク版の本作品は結構好きで、３度目の鑑賞。久々に観たけど名作だと思う。
偶然沢田一家総長・沢田忍の命をヒットマンから守った石松は、沢田一家の直若に迎えられる。クラブで出会った処女の新人ホステス・智恵子を無理矢理女房にし、彼女に店を持たせる為、敵対するヤクザの命を狙い服役する。釈放後約束の1,000万円を受け取りに事務所に行ったら、石松を良く思っていない幹部達の冗談にキレて重傷を負わせた挙句、沢田総長まで銃撃してしまうのだ。この、キレたら何をしでかすか分からない恐ろしい狂人石松を岸谷五朗が見事に演じている。
刑務所で兄弟の仲になった義理堅い今村組長（美木良介）の善意も踏みにじる石松の最期は切ないものだった。1975年製作のオリジナル版も観てみよう。
