MASAYA

キングコングのMASAYAのレビュー・感想・評価

キングコング(1976年製作の映画)
3.6
オリジナルの方が評価が高いみたいですが、自分は今作の方が間違いなく好きです。

何がよかったかというと圧倒的なキングコングの"質感"ですね。着ぐるみ感満載ですが、そもそも人間に恋をするゴリラ何ですからそんくらいで十分です。
オリジナルと同じく手のアップのシーンは何度も写るのですがもはや本物にしかみえません。

ただ本作が素晴らしいのは手だけではなく全身さえもリアルに作られている点です。それもそのはず、コングスーツのクオリティが高いのはもちろん、170万ドルを投じて等身大の身長20メートル、胸囲12メートル、手の平の直径3メートル、足のサイズ2メートル、重さ5トンという巨大メカキングコングを作ったから凄まじいです。

高い壁から頭を出すその姿は『進撃の巨人』の超大型巨人のそれを彷彿とさせます。

スター・ウォーズもですが、そもそも自分はCGで作ったキャラクターよりも人間の手によって作られた"完璧でない"キャラの方がリアルに感じられますし、好きです。逆に近年はCGばかりになってしまい少々悲しいです。

ストーリーは、島に向かう目的が石油だったり、エンパイアー・ステイトビルではなくワールド・トレードセンターのツインタワーだってりと、多少の変更点はありますが、別にそこは大して気になりません。

サイズの比率がところどころおかしい点だけ目をつむれば、全体的にクオリティの高い"キングコング"になっていました。
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