定番の記憶喪失ものに大統領暗殺を絡めたら面白くならない筈はないのだが…見事にスベっています。
とにかく盛り上がりに欠ける。
○○まであと△日、なんてカウントダウンされても盛り上がりゼロなので緊張感も何もあったもんじゃない。
主人公を巡る女二人の対立をもっと掘り下げたり色々やりようもあったはずなんだけど何もなし。
終盤からクライマックスに向けて一気に伏線回収の筈がこれまた中途半端。
クライマックスの演出もただただ冗長でラスト感ナッシング。
当然ながらエンディングも投げっ放し。
最初から最後まで褒めるところが見当たらない、ある意味パーフェクト。

事件に巻き込まれ怪我をし､記憶喪失になったフランクの記憶と大統領暗殺計画が絡み合ったサスペンス

面白かったけどわりとすぐにフランクの記憶を失う前の立ち位置が分かるのでそこが残念｡
最後暗殺計画の仲間を裏切ったのはいい展開だった！

千代田区公会堂の試写会で鑑賞。

「記憶喪失の男」という設定はよく見かける物語であり、大統領暗殺という大事件を掲げながら、暗い感じの映像が淡々と続く。

しかも、途中から「この記憶喪失の男が、大統領暗殺する男だったのではないか」というネタが分かってしまうあたり、何とか工夫の余地はなかったのだろうか？

なんだか能天気なアメリカ映画を観てしまった、という気がした。