shinichiro

火の馬のshinichiroのレビュー・感想・評価

火の馬(1964年製作の映画)
4.8
◎ 素晴らしすぎた!!1時間半の夢

映像だけでこんなに楽しめたことに驚いた!'ざくろの色'よりも好きかもしれない。
前半はイヴァンとマリシカの蜜月〜離別、後半はイヴァンの孤独〜再生、苦悩。

やたらと動くカメラ、かっちり収まる構図、色、モノクロ、星、水、光、影、アップの表情、表と裏、長回し、音楽、、全部が申し分なく合わさっていた。
カメラに血が飛んで火の馬が出来上がったところから魂は掴まれっぱなし。白い雪や透明な雪解け川、白樺の木、木の枝。自然とともに生きる。
ウクライナで撮られた神と共に常に生きてきた風習、文化が中心と書くととっつきにくさを感じるかもだけど、英語字幕だったのか全く遠い感じはなく楽しめた。一応時代の変遷ごとに区切りがあって展開の緩急も効いている。

'ミッドサマー'がここから拾ってきたのかなという感じもした。
終わりは'ショーンオブザデッド'が子どもたちになり変わった。

西部劇の音楽によくでてくるビヨヨヨ〜ンも最高だ!バグパイプの漂う葬送感。

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