YYamada

タイタンズを忘れないのYYamadaのレビュー・感想・評価

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)
4.1
【実話に基づく傑作映画たち】
 ~事実は小説より奇なり

◆ベースとなった史実
〈白人・黒人「混成」チームの躍進〉
 ~「人種隔離政策」緩和 / 1971年
・場所: アメリカ/ヴァージニア州
・人物:
 ハーマン・ブーン(黒人ヘッドコーチ)
 ビル・ヨースト(白人アシスタント)

〈見処〉
①誰もが胸を熱くする、
 スポーツ感動作品の代名詞!
・『タイタンズを忘れない』は、ディズニー製作による、実話を元にした2000年のアメリカ映画。
・舞台は、公民権法施行の後も人種差別が渦巻く1971年のヴァージニア州のアレクサンドリアの州立高校。
・「全人種が平等に扱われなければならない」アファーマティブ・アクション法に後押しされた教育委員会は、アメリカンフットボール部の白人ヘッドコーチ、ビル・ヨースト(ウィル・パットン)を降格させ、新たに採用するハーマン・ブーン(デンゼル・ワシントン)を就任させる事を決定。
・当初はその通達に難色を示した両人であったが、それぞれ白人・黒人社会からの要請を受け、白人黒人混合のフットボールチームを組成することになる…。

②結び…本作の見処は?
◎: 当初は反目し合っていた白人と黒人の両陣営が、チームの壁を乗り越えるたびに結束を高めている様に胸が熱くなる。「差別撤廃」+「弱小チーム躍進」=「確かな感動」がある、まさに米国版「スクール・ウォーズ」。
○: 誰もが耳にしたことがある1970'sのヒット曲が印象的に使われている。当時はブラックミュージックに対する白人の偏見があったことも、本作では描かれている。
○: デビュー期のライアン・ゴスリングをお目にかかれる作品。その他の高校生キャストは大成しなかったようだ。
▲: 本作のデンゼル・ワシントンは、鼓舞をするだけで、人間的な魅力を感じさせない配役に感じる。真の主役は、『アルマゲドン』でも参謀役であったウィル・パットンであろう。
YYamada

YYamada