アギゴン

天国からのエールのアギゴンのネタバレレビュー・内容・結末

天国からのエール(2011年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

沖縄で実際にあったお話とあって興味が湧いて観賞してみました。
家族で営むお弁当屋さんの店主大城陽(阿部寛)が、バンド活動の場を失って困っている高校生達3人を知り、練習の場所を無償で提供するところから始まります。練習をさせてみれば、音の問題で近所から苦情か入る有様。
一度は諦めかけた高校生達を「簡単に夢を諦めるな」と諭します。何とか彼らにバンド活動を続けさせたい思いで、私財をなげうって防音の効いたスタジオを作ることにしました。家族からの反対を押し切り彼にそこまでやらせた思いは、昔にあった辛い思いからでした。高校生達もヒカルの諦めない強い思いに、引き寄せられスタジオ作りを共に頑張り、その輪はスタジオで音楽を練習したいと思う他の高校生達へと広がり、スタジオが作られていきました。そのシーンはと良かったです。
スタジオが完成した後は、陽は使用するにあたり、きちんとルールを決めさせ、徹底的に守らせていきます。もうそのスタジオは、高校生達にとって、もうひとつの学び舎のようでした。
高校生達は陽を「にーに」と呼び、陽はスタジオにくる高校生達を、我が子同然に思い優しく、時に厳しく見守り、徐々に信頼関係を築いて行きます。少しでも夢に近づけさせたくて、陽は見えないところで、サポートもしていきます。
その後病に倒れてしまうのですが、命の限り陽は高校生達の事を気にかけます。やがて…。
あのスタジオは夢を叶えるための場所であり、子供たちの心の拠り所であり、ヒカルの家族達の温かさも加わり、ホッとできる家庭でも有り、人と人との繋がりの大切さを教えてくれる場所であったのだと感じました。
夢を簡単に諦めるな!にーにの言葉が心に残ります。
撮影現場は私が幼少時代(母のふるさとだったので)良く遊んだ街並みが映っていて懐かしかったです。沖縄に行きたくなりました。
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