Yoshishun

ドラえもん のび太の宇宙漂流記のYoshishunのレビュー・感想・評価

3.7
映画ドラえもん20作目は、のび太の殺人未遂から始まるSW風スペースオペラ。道中、幻惑の星での1幕や悪役の倒し方などトラウマを覚える子どもも多く産み出した曰く付きの作品。とは言っても『夢幻三銃士』のような後味の悪さはなく、いつものドラえもんの範疇で描き切っている。

のび太たちが部屋を散らかしたことに怒り狂ったママがひみつ道具を捨てに行ってしまうというお約束の展開から物語は大きく動き出し、タイトル通り、宇宙を漂流して過ごす連中をドラえもん達が助ける。本作を観ると『宇宙英雄記』のラスボスも本作のオマージュだったと痛感させられる。こうした繋がりを発見できるのもイッキ見の醍醐味といったところか。

2度に渡り映画はクライマックスを迎え、1度目はまさかのメタ発言による本編の継続、2度目は決着が着いたかと思いきやのラストバトル。シスかと突っ込みたくなるラスボスのデザインや設定も意外にもしっかりしている。
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