ベビーパウダー山崎

ディス・イズ・マイ・ライフのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.0
ノーラ・エフロンの監督デビュー作。ウディ・アレン映画の常連だったジュリー・カヴナーが主役だし、場面展開で流れるちょっとした音楽含めてウディ・アレンの影響をそれなりに感じる。
自由を求める親が聞き分けのない子をしつけるような典型的な物語を回避するため、母と娘、それぞれの立場から心情を語るモノローグを多用していて、二人の関係をできるだけ対等に、「映画」が一方通行にならないようにシナリオの段階で工夫はしている。女性たちが団結して別れた夫(娘を捨てた父親)を悪者にして一応の決着はつけるが、親子を年の離れた理解ある友達のように描いたことによって、葛藤が見えにくくなりドラマが弱くなったのは否めないと思う。