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ホーンテッドマンションのトルーパーcomのレビュー・感想・評価

ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)
4.0

#ホーンテッドマンション
ディズニーランドの人気アトラクションをエディ・マーフィー主演で映画化。年末年始でディズニープラスの作品を大量復習中に観賞。


■あふれだす80年代感
本作、2003年公開映画なのですが、幽霊のCG部分以外はそんなに新しい映画に見えない(いい意味で)。

主役のエディマーフィーが『ビバリーヒルズコップ』『星の王子NYへ行く』等の頃とまったく変わらないテンションでいつも通りの爆笑演技を展開してくるので、画面から終始古き良き80年代ハリウッド映画感があふれている。

いわゆる「名優」と呼ばれるような偉大な俳優って、シリアスなドラマ映画を代表作とする人が多いけれど、ひたすらにコメディ映画に出演し続けたエディ・マーフィーも映画史に残る「名優」と呼ばれるべきと思います。

題材から想像できるとおり本作も形式上は一応ホラー映画的な設定なんだけれど、怖いと感じる瞬間がほとんどない。

シリアスなシーンでも、終始画面の端々でちょいちょい面白い表情や仕草を絶やさないエディ。
そのため、一押しされたら爆笑してしまいそうな空気感を常時作品に漂わせ続ける彼の存在感は唯一無二。

こういう空気感をもった俳優さんって、今あまりいない気がします。クリス・プラットがやや近い雰囲気あるかも、くらい。
どちらも吹替担当の声優が山寺さんなのが面白い。


■エディマーフィー=山ちゃん
吹替版では例によってエディの声は山ちゃんこと山寺宏一氏が担当。
公開時には様々な声優が演じてきたエディの声優、現在視聴できるバージョンではほぼ全作品が山ちゃんで固定されている気がする。

自分は基本的には洋画は字幕派なのですが、エディマーフィー映画はいつも吹替版で観ちゃいます。
エディの表情と山ちゃんの声の愛称がよすぎて、もはや原語版の方が違和感をおぼえてしまう。



<以下、微ネタバレあり その他感想>



■ディズニーランド
ディズニーランドの同名人気アトラクションがベースなので、アトラクションの有名なシーンはひと通り劇中に登場します。

幽霊がダンスするシーン/霊魂がガンガン飛ぶシーン/胸像が動き喋るシーン/鏡の中の自分に幽霊が重なるシーンetc

中でも、水晶玉の中に入ったマダム・リオッタが登場するシーンは、アトラクションに乗ったことのある人なら誰もが「あっ!」てテンション上がっちゃうはず。


■執事(テレンス・スタンプ)
コメディ感満載の本作にあって、唯一のホラー感で作品を締めてくれる執事。
演じたのはスターウォーズEP1に登場するバローラム最高議長の人。

■エドワード公(ナサニエル・パーカー)
屋敷の主人役の人、なんかすごい安田顕さんに似てるような気がしたのは自分だけだろうか。
最近だと『最後の決闘裁判』でマルグリットの父親役だった人。


【スコア】
★4.0で。
たしか公開翌年くらいにレンタルして観たような記憶があるので今回15年ぶりくらいに観たことになりますが、想定外に面白くて大満足だった。
天才エディだけでなく、幽霊たち/嫁/子供たち...みんな表情豊かで観ていて幸福になるポップコーン映画。もっと評価されるべき。
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