ケロケロみん

悲しき口笛のケロケロみんのレビュー・感想・評価

悲しき口笛(1949年製作の映画)
4.5
美空ひばりが地元横浜を舞台に歌の上手な戦争孤児ミツコはヴァイオリンの名手だが偏屈なおじさんと、優しいビアホールのウエイトレスの娘京子に拾われて暮らしている。ミツコを探す音楽家の兄健三は職がなくミツコを探してうろついていた酒場であった男から怪しい仕事を紹介される。京子の父は酒場で怪しい酒を飲み、視力を失う。薬代に困った京子は職場の上司から割のいい仕事を紹介されるがそれはとても怪しい仕事だった。
終戦後の何もなかった時代貧困に喘ぎながら正しく生きようとする人々を明るく応援するような映画。おしゃまな美空ひばりの歌が哀しい。
住んでいる家が火事になり焼け跡を物色するミツコの手には焼け焦げたやかんが。火事の後、焼け跡から夜間は無事救出できたようで良かった。
先月7月29日、大阪で行われた夫のナマニクさんのイベントで「やかん映画」を紹介したところとても好評だったそうです。これからやかん人口が増えるかもしれません。