ノストラダムスの予言自体が、1999年が過ぎたことと山本弘先生のおかげもあって賞味期限切れではあるが、この映画は1994年製作。
B級かと思いきや、ノストラダムスの生涯を案外しっかりと描く。
タイトルロールのチェッキー・カリョはじめ、F・マーリー・エイブラハムなど役者もいい。異端審問の圧力を感じつつ、いまだに瀉血が治療法とされる中、当時、最先端の医療知識でペストと戦う医師としての姿などあまり知られていない側面ではある。
大学で古い知識を押しつけようとする教授がペストで倒れ死亡、他の生徒が逃げ惑う中、遺体を教室外へ出してさっさと火にくべてしまうくだりなどは颯爽としております。
地上波で観賞の拾い物。