アハト

シザーハンズのアハトのネタバレレビュー・内容・結末

シザーハンズ(1990年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2024年 59本目

もっと怖くて不思議な世界観なのかと思っていたら全然違く、むしろ切ないお話だった。サブスクでダウンロードして途切れ途切れで見てたから全部見終わるのに時間を要してしまった。通しで見れば良かったと後悔してる。

主人公のエドワードが街に行き、そこで人々と関わる話。最初は皆興味津々ながらもどこか異質さを感じて怖がっていた。だが彼が犬のトリミングを行ったり、トピアリーを始めると瞬く間にご近所さんの人気者に。その噂は近所だけでなくテレビまでにも広がった。
そしてその頃から彼に好意を寄せる人物(キム)が現れてきた。それと同時にそのことに嫉妬する人物が出てきて、エドワードを徹底的に追い詰め始めた。

エドワードは誰も傷つけたくないはずなのに、手が刃物であるせいでかえって人を傷つけてしまう。それ故にエドワードが悪い者扱いされてしまう。それに乗じて周囲の者は皆彼の仕業であると思い始め、彼をまた追い詰めて行く。それに懲りたエドワードは元の住処へ帰った。本当に切なかった。彼は全く悪くないのに周囲の振る舞いで全て環境が変わってしまう。勿論エドワードのことを理解する人物はいるが、少数に過ぎない。人はこんなにも早く手のひらを返してしまうのかと思った。幸いキムが歳を取っても生きていたことは良かったが、もう会うことはないだろう。

ティム・バートンの映画の中で一番好きな映画かもしれない。すっかりティム・バートンの虜になってしまった。
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