きゅうげん

13日の金曜日PART2のきゅうげんのレビュー・感想・評価

13日の金曜日PART2(1981年製作の映画)
3.8
クリスタル・レイクでの凄惨な事件から早5年、ジェイソンの存在は半ば都市伝説と化していた。
今年の夏も指導員候補生たちの訓練キャンプが幕を上げるのだがーー。

開始10分での前作主人公退場も、『13日の金曜日(ギューン!)PART2(ドカーン!)』ってタイトルロゴも、雑な『サイコ』オマージュも、思い切りがよくて最高ですね。
「なんだ猫か……」「犬どこいった?」というホラーあるあるも、こういうストレートなのがいい!


児童心理学を専攻しクライマックスには疑似母親にもなるヒロインと、窓も屋根も扉も突き破るファルス的なジェイソンとの対峙は、開放的な若者のセックスと閉鎖的な異形の母子愛との衝突、というスプラッターホラーらしいテーマ性を最も象徴する構図と言っていいでしょう。
ゲーマー女子と車椅子男子のカップルにドラマがあったのも良かったです。


ところで所謂ボーイスカウト・ガールスカウトとは異なる、日本でいうところの青年の家?的なこういう教育機関って今まだあるんですかね。
アメリカでもああいう実習へ参加するのは、みんな教員志望の若者だったりするのかな。