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遠い空の向こうにのYYamadaのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.2
【ヒューマンドラマのススメ】
 ~映画を通じて人生を学ぶ

◆作品名:
遠い空の向こうに (1999)
◆主人公たちのポジション
自家製ロケットに希望をのせる
 高校生
◆該当する人間感情
 不安、歓喜

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・米ソ冷戦時代のアメリカ、コールウッド。ここに生まれた男は誰もが将来炭坑夫になると約束されたこの町で、高校生ホーマーは自分の将来に不安を感じていた。
・そんな1957年10月4日。ホーマーは星空を美しい軌跡を描いて飛んでいくソ連の人工衛星スプートニクを見る。宇宙の夢に魅せられたホーマーは悪友たちと「ロケット・ボーイズ」を結成、ロケット製作に夢中になるが、父はそんなホーマーを理解できず、二人は衝突する…。

〈見処〉
①未来を見つめる少年、過去の栄光に
生きる父、それぞれに夢を求めて——
・『遠い空の向こうに』(原題: October Sky)は、1999年に製作されたドラマ映画。監督は『ミクロキッズ』『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のジョー・ジョンストン。
・原作はジェイク・ギレンホールが演じた本作主人公、元NASA技術者のホーマー・ヒッカムによる1998年の回想録「Rocket Boys」。その抜粋内容は世界中の英語教科書に掲載され、日本では「TOTAL ENGLISH/中学3年生版」に取り上げられている。
・なお、本作原題の『October Sky』は、原作題名のアナグラム(単語の中の文字を入れ替え別の単語にすること)となっている。
・出演は当時18歳、本作が初主演作となるジェイク・ギレンホール。共演はクリス・クーパー、ローラ・ダーン。

②結び…本作の見処は?
◎: 『ショーシャンクの空に』を彷彿とさせるような、1950年代の「古きアメリカ」を温かいトーンで描く感動ドラマ。希望・友情・淡い恋心・師弟愛・親子愛・近隣支援者への感謝——多くのポジティブな感情が詰まった穴のない脚本に支えられ低評価レビューは考えられない作品。ラストのロケット発射シーンは、多くの愛で包まれている。
…それ以上の感想は書くことはない。

③本作から得られる「人生の学び」
・周りから無理だと言われても、諦めない行動こそ価値がある。
・反目しあっても、肉親は最も自身に影響を与えている最大のヒーロー。
・陰ながら支援してくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れずに。成果は自分1人のものではない。
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