マーベルコミックの人気ヒーロー、スパイダーマン初の実写映画化作品で、両親を亡くし伯父夫婦に育てられ隣家に住むMJに恋心を寄せる高校生ピーター・パーカーが、特殊なクモに噛まれ超能力を授かり、それによる悲劇や葛藤を経てFriendly Neighborhood (親愛なる隣人)スパイダーマンへと成長していく様を描いたヒーロー誕生物語です。
現在進行中のMCU版も含めて二回のリブートされていますが、元祖はこの監督サム・ライミ&主演トビー・マグワイア版で、倒産危機にあったマーベルの映画化権セールにおいて「スパイダーマンを取ってこい！」の号令で獲得したSONYが2002年に当時の最先端技術で制作した本作のヒットが現在まで続くアメコミ映画隆盛の礎となりました。
その経緯もあり後のどの作品と比べても最も原作に忠実なスパイダーマンらしい物語で、超人化による高揚、ベン伯父さんとの別れと遺言「大いなる力には大いなる責任が伴う」、親愛なる隣人の誕生、MJとの恋愛劇、スパイダーキス、オズボーン家との因縁。丁寧な演出と展開で描かれるスパイダーマンらしいエピソードたちに心奪われます。
