物哀しいテーマソングに乗せて夜行列車が走り出す。
俯瞰で乗り込む乗客を、横スクロールで客室を、車窓から顔出す乗客を、、カメラはあらゆる角度から捉えて離さない。
1人になりたいワケありな男と女。ほんのりミステリアスな空気を漂わせながら、じわじわと炙り出される人間模様。
チブルスキー演じるちょっと間抜けなストーカーは神出鬼没。走行中だろうと窓の外からひょっこり現れる!笑
後半、列車から降りて走り出す人間達の姿はまるでゾンビ。これは不思議な光景だった。
主要キャラよりも乗務員のおばちゃんが味わい深くほっこりさせられる。
眠れない夜に夜明かししながら観るのに最適な映画。ワイン片手にほろ酔い気分を味わいたい。