マーくんパパ

幽霊紐育を歩くのマーくんパパのレビュー・感想・評価

幽霊紐育を歩く(1941年製作の映画)
3.0
間違って寿命の遥か前に天国に召されたボクサーが元の体は火葬されて帰る肉体がなく、死期の近い富豪やライバルボクサーの体に憑依するという着想は面白いアメリカコメディ。現生の人間には憑依する前のボクサーや魂の番人たちの姿や声は見えず聞こえず、乗り移った体は観客からは元のボクサーのまま見させる舞台劇のおかしみ。だが主役ロバート・モンゴメリーがパッとした華やかさないし卓越したコメディアンとまでもいかない中途半端さと、ボクサー復帰に執心するのと美女も手放したくないとのやや欲深さが100%清々しいコメディに成り切れてないのでやや退屈でした。