MoscatoBianco

男の敵のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

男の敵(1935年製作の映画)
2.0
主人公ジポがすっごいアホです。
映画を観るのが嫌になるほどです。

カネを手にしたら、すぐに酒場で周りの皆さんにも大判振る舞いして大騒ぎ。お綺麗なご婦人方にも札をバラまきます。
で、あっという間に使い切ります。20までの数が数えられないアホです。

このカネは一番の仲間を警察に売った報償金です。そりゃマズいです。裏切りはタダでは済みません。

そうまでしたのは理由がありました。
恋人ケイティが「アメリカまでの船旅£10、世界一周£20」の宣伝を見ていたからです。
ところが、20からの引き算もできないために、ケイティに渡せたのは£5。

ジポはアホなだけでなく暴れます。大男で怪力です。もうめちゃくちゃです。

監督は、ジポ役の俳優が殺意を覚えるほどのパワハラを繰り返したそうです。そのおかげでこんなめちゃくちゃになってしまいました。

アイルランドとか神とか申し訳程度に触れてみたり、組織の面々が厳しく恐い顔してみても、ジポのやり過ぎ演技でブチ壊しやん。
・・・ とか思っていたらアカデミー主演男優賞!
うそ?! (⊙o⊙)
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