開明獣

ブラックホーク・ダウンの開明獣のレビュー・感想・評価

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)
5.0
岩井俊二が、コッポラの「地獄の黙示録」と並んで観るべき戦争映画として推挙していた一作。かなり語り尽くされた作品だし、概略は粗筋や、他の方のレビューご参照ください(手抜きって言わないで💦)

リドリー・スコットって、基本、人類に悲観と達観を同時に両方してる映像作家な気がするのですよ。「私達人類は、しょうもない存在で、それは受け入れるしかないよ」と「どうしようもない世界だけど、どこかに希望はないかな?」の二つがごっちゃになってる印象で、それは本作でも変わりない🤔

世界の警察を勝手に自認して、あっちゃこっちゃの紛争に介入、最悪はイチャモンつけて戦争仕掛けるなど、兵器産業で一部政治家が上手い汁をちゅーちゅー吸ってるので、その体質が変わらないアメリカ🇺🇸介入したのに、中途半端で撤収するから、ソマリア🇸🇴やアフガニスタン🇦🇫のように、より悲惨な状況に陥れてしまう🥺

ソマリアはこの悲劇のあと、数年経って、正式に政府が樹立されたと言うが、いまだ殆ど無政府状態らしい。世界の最貧国に未来はないのだろうか?

スコット監督の今度の最新作は、「ナポレオン」。稀代の奸雄をどう描くのか、注目したい。
開明獣

開明獣