男のどうしようもない習性を断片的に見せつけられるオムニバス。エピソードによって共感度は様々だったが、個人的に最も共感、と同時に見たくないものを見てしまった気持ちになったのが出張のエピソード。何もしないで家に帰れない気持ちと、諦めた後の清々しさ・・・、恥ずかしいほどわかる。
ジャン・デュジャルダンとジル・ルルーシュがいろんなキャラで登場するのだが、二人ともバッチリ二枚目を演じているときは大人の色気があってかっこよかった。そんな二人の大人の余裕を感じさせるラストは破壊力抜群でおもしろさ。だが同時に「男ってどーしよーもないでしょ？ちゃんちゃん」というダメ押しの開き直り宣言にも見え、その開き直りこそが男の本質的なダメさなんだよなぁと思った。
