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釣りバカ日誌のぉゅのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌(1988年製作の映画)
3.8
2021年 鑑賞 21-140-5
BSテレ東 土曜だ!釣りバカ! にて
TVアニメ化、TVドラマ化もされた、やまさき十三先生(作)、北見けんいち先生(画)による、長寿名作釣り漫画を原作に、「男はつらいよ」「学校」「息子」「虹をつかむ男」等の山田洋二氏が脚本に入った、名シリーズのの第1弾。監督は栗山富夫さん。

先に謝りたい!初期の作品は山田監督だと思っていました... すいませんでしたぁ!言い訳ではないのですが、父に後期の作品がテレビでやっているよ。って言ったら、父は「山田洋二さんはやっているのか?山田さんでないと観ない!」。と、斬られたので、幼い頃から山田監督の作品だと思い混んでいた。父も勘違いしていないのか?脚本のことを言っていたのか?は、亡くなった今はわかりませんが、申し訳ございませんでした!

ー ハマちゃんとスーさんの名コンビの誕生 ー
鈴木建設の香川県高松支社に勤める浜崎伝助(西田敏行さん)こと「ハマちゃん」は3度の飯より釣りが好き。出勤前に大きなクロダイを釣った日に東京本社への「栄転」を支社社長から命じられる。しかし、当初はハマちゃんは「東京では釣りができない」と断り消極的だったが、妻のみち子(石田えりさん)さんに「東京湾にも魚がいる」と説得され、船宿の向かいのマンションに引っ越す。初日から遅刻ばかりで社内ではあくびばかりの毎日を送るハマちゃん。近くの食堂で憂鬱な顔をした男と出会う。出会ったばかりの男に「こんな風に骨だけ残して食べるものだ、それが魚に対する供養」だと残りを食べてあげる。連絡先を通じて気晴らしにと釣りに誘う。しかし、この男が「スーさん」こと、ワンマン社長の鈴木一之助(三國連太郎さん)だった...

冒頭のクロダイ、早着替えのシーンから、ハマちゃんの釣りバカっぷりが分かる。
原チャリのノーヘル、カメラ、ライター、会社内での喫煙... やはり時代を感じる。

みち子の進言で東京行きを決め、その後「合体!」。
東京の船宿が目の前のアパートへ引っ越し。そして、「熱烈合体!!」。

スーさんが哀れな老人に見えたのか?定食屋で、ハマちゃんに、魚の供養と、骨だけ残す事を教わった縁で釣りにスーさんを誘い...

ハマちゃんの釣り場ー 東京湾。
お祭り(隣の人と糸が絡み合う現象)、スーさんの2投目から当たり。そこからフィーバー状態。スーさん、嬉しそう。みち子に話す姿は笑顔だ!スーさんはハマちゃん宅に泊まる。老人は一度寝ると起きない!いつまで経っても起きなかったら、それはヤバいでしょ?

口八丁で船がタクシー、パチンコ屋で土地の売買の話。ハマちゃん、意外と仕事ができる?

ハマちゃんは、スーさんが社長の会社で働いている問題。
ハマちゃんスーさんコンビ、投釣りに出掛ける。良い釣り道具のスーさん。「釣りは道具じゃないですからね」。も、やっぱりスーさんは大フィーバー。「道具がいいからね」って、ハマちゃんやっかみ...

“一生懸命な社員ばっかりの会社なんて 面白くもなんともないっ! 気持ち悪ぃよ! 鯖ばっか釣れても面白くない 色々な魚が釣れるからいいじゃない”
これを聞いたスーさんは苦虫を噛み潰したような表情だ... だが...

“僕はあなたを幸せにする自信はありません しかし僕が幸せになる自信は絶対にある”
ハマちゃんのプロポーズの言葉を、みち子から聞いたスーさんは、笑顔。みち子は何もいらないが、ハマちゃんがいればいい!と。だが、ハマちゃんの為、ハマちゃんの会社・鈴木建設に来たみち子は、会社でスーさんと出会い...

コンピューターの入力ミスが、ハマちゃんの栄転に繋がったことが判明し、高松に戻ることになったハマちゃんとみち子。高松に向かう新幹線内での、スーさんとみち子の電話は染みた。スーさんの気持ちも分かるし、みち子の怒りも分かる。でも、スーさんとハマちゃん夫婦のわだかまりが溶けた事こそが、一番良かった!

佐々木課長(谷啓さん)はハマちゃんに河豚に例えられる感じに、山田洋次氏らしさを感じた(「男はつらいよ」も桂梅太郎をタコと例える)。なので、みち子がスーさんにどうしても欲しいものがあるとしたら、スーさんでも買えないものだが、赤ちゃんが欲しい!と言ったから、最後に赤ちゃんが誕生する展開かと思った。が... まだ先のお話。

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