YAZ

賭はなされたのYAZのレビュー・感想・評価

賭はなされた(1947年製作の映画)
3.5
サルトル脚本のファンタジー観る

反政府活動家の男は仲間に
資産家妻は財産目当ての夫に
同時刻に殺害された二人は冥界で
出会い愛し合うが条件付きでこの
世に戻るチャンスを与えられる話

あの世では自我が希薄になるので
純な関係が生まれるけどこの世で
は欲望やら他とのしがらみやらでそん
な関係に様々な障害が入る

あの世とこの世が舞台も記憶も同じなの
でこの世では見れなかったものが自由に。
男が殺害計画建ててる権力者の意外な
プライベート覗いてみたりこの世に戻っ
た男に影響及ぼす情報耳にしたりと。
死者はこの世では透明人間ですから

あの世の記憶を持ったままの二人がこの
世ではどうなるかのラブストーリーでも
あるけど反政府主義者としての自己から
逃れられない男
サルトル先生に遠慮したのか先生の意向
なのか感情薄めであの世とこの世の違い
を淡々と表現してる
ドラマというより行動実験を見ているよ
うでした

監督 ジャン・ドラノワ
YAZ

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