しろみさかな

アトランティスのこころのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

アトランティスのこころ(2001年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハートフルでスタンドバイミー的な少年時代の甘酸っぱいストーリーでした。胸がいっぱいになりました。苦しいぜ…。
少年時代、幼少期に味わうどうしようもない苦痛、先の見えない絶望感をとても上手く描けているなぁと思いました。主人公の子はシングルマザーに育てられ、お金が無く誕生日に自転車も買ってもらえない…。そのうえお金が無いと嘆く母親は、とても綺麗におめかしして知らない男を連れてくる始末…。欲しいのに買えない、そして唯一の母親のことを理解できないという絶望感や劣等感…。すごく繊細に描かれていて良かったです。でもそういう悔しかったり苦しかったりする思いがあるからこそ、大人になった時の世界の広さ、大人になってから味わう挫折を、なんとか乗り越えていける力になっているんだろうな…とアラサーは思うのでした。
アンソニー…嗚呼、アンソニー。やっぱりとてもとても良い役ですし、アンソニーが好きすぎてもう出てるだけで高得点です(笑)彼のことは本当に何も分からなかったけれど、それもなんだかこの作品はいい味を出していましたね。勝手に考えた考察は、アンソニーは未来の主人公なんじゃないかって思ってました。だから未来が見えたり、人の心が読める?のかなぁと。でも過去の自分に会いに行くのは御法度だから、黒服の人たちに追われているんじゃないかと…そんなふうに考えましたが、考え過ぎでした。(笑)
是非!オススメ!
余談、スティーブンキングやったんですね〜。知らなかったです。通りで私好みだったなぁと思いました。
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