カトキチ

グッドフェローズのカトキチのレビュー・感想・評価

グッドフェローズ(1990年製作の映画)
5.0
『レザボアドッグス』と並び、ヒップホップ的なサンプリング(ストーンズ、クラプトン……特にレイラの使い方が絶妙)の手法で90年代の扉を開いただけでなく、カジノ、ディパーテッド、ウルフ・オブ・ウォールストリートと彼の新たなスタイルを確立し、一木一草な映像テクニックを散りばめることによってすべてのシーンをクライマックスのように演出するなど、編集も含め後世(特にガイ・リッチー、P・T・アンダーソン)にも多大な影響を与え、『ゴッドファーザー』一強だったマフィア映画に金字塔を打ち立てた一作。

ちなみにぼくが今まで観た映画のなかで好き嫌いとは別に圧倒的に“おもしろい”と思った3本の内の1本がこれ(ちなみに他2本が『羊たちの沈黙』と『パリ、テキサス』)。スコセッシは『タクシードライバー』にいちばん思い入れがあるけど、エンタメ部門ではこれでしょう。

「おい?何がおかしい?」は映画史に残る名シーン。
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