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何がジェーンに起ったか?のviviのレビュー・感想・評価

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)
4.0
幼い頃、人気子役だった妹ジェーン(ベティ・デイヴィス)と、成長して人気女優となった後、事故のせいで車椅子生活を余儀なくされる姉ブランチ(ジョーン・クロフォード)。

これは怖かったです!
冒頭からラストまで、常に不穏な空気が漂う。
白塗り超厚化粧で奇妙な顔のジェーンを見るたびに不快感ハンパないほどに、ベティ・デイヴィスの演技はど迫力!

車椅子生活のブランチに対して何かと辛く当たるジェーン。病気のせいもあるのだろうけれど、狂気に囚われたようなあり得ない行動の数々は見ていてこの上なく不快!

自分を客観的に見る目を持たないジェーンのやらかすことは、醜悪極まりない。特にピアノ伴奏に合わせて、スター子役だった頃の曲で唄い踊る彼女は、惨めったらしくて哀れを誘う。
いつまでも過去の栄光に酔いしれて、現実を直視することのできない哀れなジェーン。

性悪なジェーンに、徐々に追い詰められていくブランチ。そしてそれはだんだんとエスカレートしていき…。

主演の二人は、実生活でも犬猿の仲だったということ。もしかしたらそれが演技にも反映されたのかな?
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