うにゃ

ブライトスター いちばん美しい恋の詩のうにゃのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

美しい映画だった。

ファニーの弟と妹、小判鮫のように姉に付き添わないといけない場面もあるが、仲が良く、自然の中で一緒に遊ぶ姿がキラキラと美しい。
部屋の中、猫と一緒に寛ぐ家族。猫は甘えん坊。

ファニーとキーツの手紙のやり取り。
キーツは筆跡の美しさでも知られているそう。美しい手紙と詩。

互いを大切に想う家族の美しさ。
キーツの弟の為に涙を流し、キーツを受け入れ愛すファニーの家族の優しさ。
最後は、涙が出そうになるのを堪えた。

不思議だったのは、メイドのアビィ。
ブラウン氏がスコーンを食べた後、横にいたメイドのアビィのエプロンで手を拭く。
そんな彼とアビィは関係を持ったのか。
ブラウン氏にとって、アビィとの関係はただの欲望でしかない。

ブラウン氏はキーツにとって親友で良いところもあるが、正直軽薄だ。
キーツが大変な時に姿を消していた理由、言い訳を並べた後に言う。
「キーツを裏切った」と。
後悔しただろう。アビィの妊娠についても後悔していた。後悔ばかり。
一番、人間らしいのかもしれない。

最後、ファニーが詩を口にしながら喪服で歩んでいく。「輝く星よ」
喪服姿のファニーは、キーツの死に時々悲しみに顔を歪めるが美しい。
それが余計に悲しい。
うにゃ

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