一般的な名作と画するように、あくまで個人的な名作ってありませんか?
私の場合「スモーク」「空気人形」「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」「もらとりあむタマ子」「女子ーズ」あたりか。
そしてこのマイナーな映画もその仲間に入りそうな予感がびっしり (^o^)/
とにかく色彩がレトロでキュートでどのシーンを取ってもジャケットのような見惚れるような配色。
小道具ひとつ抜かりがなく歯医者はポップ過ぎて嬉しい悲鳴が。
冷静に見ても「アメリ」「ロシュフォールの恋人たち」に勝ってる。
ストーリーと言うより絵本と言った方が適切なメルヘンチックなスタイルでイタズラ心やクスッと笑えるような演出がぎっしり。
主演のビビアン・スーは幼女のような透明さを内奥に住まわせた美しさ。
彼女にとって靴とは憧れであり、自己証明であり、絶望だったりする。そんな彼女を人魚姫に例え、本当の「幸せ」とは何か見出す過程を追っている。
ダンナさんも優しくて、カーテンのない部屋で眠るダダ(ビビアン)が起きないようハットを幾重にも被り、影を作ってあげてる。
羊の謎も効いてるし、ラストも心地よく眠りにつけるような温かさ。
靴が可愛くて、靴が可愛くて、靴が可愛い。
眼福。眼福。眼福 (^O^)