majizi

オープニング・ナイトのmajiziのレビュー・感想・評価

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)
4.0
悪夢にうなされそう。
老いは誰にでもやってくる。一般人ですら悩まされるのに、一番遠く離れた場所にいるはずの女優には毎日毒を盛られているようなもんだろう。毎日が苦痛との闘い。ヒステリック上等。

役と同化していくかのような狂気。
自分の熱狂的ファンが目の前で事故死。
彼女の幻覚に怯えるも、あれは若さゆえに無敵だったころの過去の自分。
渾身の力をこめて抹殺。撲殺!血まみれ。

情緒という情緒がどれもこれも不安定。
舞台で好き放題やりだす奔放さと、演技なのに殴られることに抵抗するプライドの高さと繊細さ。見てるこっちも叫び出したくなるような感じ。

女優というのは、もはやそういう生き物。
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