このレビューはネタバレを含みます
3/17/2022
抑制と孤独、個人と国、という意味では、フォースター3作と似ている、カズオイシグロ原作のこの作品と日の名残り。
日の名残りでもそうだったが、主人公の想いを考えるとなんとも悲しくなってしまう。
“娘と一緒にいる” 約束、自分の娘とは果たせなかったからこそ (いや、果たせたといえるのかもしれない)、ソフィアとカティアが一緒に生きていくことを助けることができた、自分も共に。
“外の世界” から守るように”自分の世界”をつくった。だけども、”別の世界をつくるべきでは?”とマツダは言う。
流れるような上や下からのカメラワーク、私は好きだった。
バーに “政治的緊張”感を求める。