まふ

同級生のまふのレビュー・感想・評価

同級生(1998年製作の映画)
3.9
今でこそ同性愛を題材にした映画が増えたものの、この作品が公開された1998年はまだまだ比較的珍しかったのではないかと思う。
始めは、上手く立ち回れずイライラをぶつけるスティーブンに何で?ってなって見ていたのだけれど、誰の前でもありのままの自分のでいたいという彼の切実な想いが伝わってきて終盤まで辛かった。だからこそ、学校一の人気者の彼よりも信念を持っているスティーブンが、終盤に向けてどんどん格好良くも見えてくるっていう。
リアルだなと思ったのは演説後の客席のシーン。拍手する人が多い中、すぐに退席して出てってしまっている人も写していたところにリアリティを感じました。
切ないけれど希望のある終わり方も、無駄なシーンが無いのも素晴らしかった。
男女問わず思春期の恋愛のイタさも描かれていて、まさしく青春映画だと思う。
個人的にはリンダが最高!
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