千年女優

マッドマックスの千年女優のレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.5
治安悪化で暴走族が幅を利かせるオーストラリア。暴走族対策に組織された警察の特殊部隊M.F.P.所属の敏腕警官で、改造パトカー「V8インターセプター」を奪って逃走した警官殺しのナイトライダーを事故死に追いやったマックス。その事でトーカッター率いる凶悪な暴走族に家族を含めて標的とされる彼の戦いを描いたアクション映画です。

オーストラリア生まれで医師を目指して病院で働いていたところで自動車事故の惨状を目撃したジョージ・ミラーが、短編映画が学生コンテストで評価された後に手掛けた長編デビュー作で、ユニークな世界観が受けてオーストラリアのみならず世界各国でヒットを記録。自身と主演メル・ギブソンのキャリアを決定付ける出世作となりました。

製作費の限られたローカル映画とあって誰もが連想するマッドマックスらしい「アポカリプス」表現には限界がありますが、中二病を擽られるマッドなキャラクターと作り込まれたカーアクションの迫力でカバーします。いつの時代にあってもその移り目には現れるあえて狂うことも厭わぬ正義、「諸君、狂いたまえ」を表現している一作です。
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