メイマーツインズ

ブロークバック・マウンテンのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

4.4
【名作を観ようシリーズNo.98】

《人を愛することは、こんなにも切なく狂おしい…》

台湾の巨匠アン・リーが描く、愛のかたち。
アン・リー作品の”ラスト・コーション〟に衝撃を受け、彼の最高傑作といわれる今作のソフトを購入するも、やはり男の同性愛物語に抵抗があってなかなか観ようとならず…
前回レビュー作”クラッシュ〟とアカデミー賞作品賞を競った作品ということで、ようやく重い腰を上げることに。
ソフト所有で初鑑賞。



なんて美しい愛の物語なんだ…

この作品を敬遠していた自分が恥ずかしく思う。

雄大なブロークバック・マウンテン。
そこは2人の愛の源泉。

時が経ち、お互い結婚して家庭を築きながらも続く関係。そして、2人に壁をつくる現実。1960年代〜80年代を背景にしていて、保守的な時代、閉鎖的な土地で感情を抑えながら懸命に生きる2人の姿を情感たっぷりに描いている。

最高の脚本、アン・リーの秀逸なカメラワーク、心地よいカントリー音楽、そしてヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの心打つ演技が一体化した美しい映像世界。
アン・ハサウェイ、ミッシェル・ウィリアムズが、この作品を彩り素敵なスパイスに。

人を愛する素晴らしさを教えてくれる、崇高な物語。
この作品こそアカデミー賞作品賞に値する傑作です‼︎