時計じかけのオレンジ、ヒートに並んでノーランのダークナイトの元ネタになった作品。感情が昂ると猫になって人を殺してしまう女の話。
サイコホラーとファンタジーラブストーリーの中間を描いたような古典的名作でした。ノーランがダークナイトを作るのにあたって今作を参考にしたのがよく分かります。ブルースウェインからバットマンに変わる内なる暴力性のようなものが、今作のイレーナ/キャットピープルにも描かれていました。まあ今作は半分恋愛映画でしたが、ダークナイトだって実質バットマンとジョーカーの恋みたいなものですし(？)、同じく参考にされたヒートのデニーロとアルパチーノもそれに近いものがあると思います。
今作はストーリーや1カット1カット自体も面白いけど、何よりもシモーヌシモンの魅力が強く出ていました。彼女の存在だけでも一見の価値がある作品だと思います。個人的にも、続編やリメイクのポールシュレイダー版が見てみたくなりました。
そういえば西尾維新の化物語も今作のストーリーと似ていたような。。。もしかしたら西尾維新は今作から影響を受けていたのかもしれませんね。
