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熱愛者のimaponのレビュー・感想・評価

熱愛者(1961年製作の映画)
3.9
岡田茉莉子も綺麗で可愛いんだけど、自分の中では1960年回ると微妙な違和感やズレを感じてしまう。というわけでインテリ芥川比呂志と一緒になってニヤけたりイラついたりして見てしまった。芥川比呂志の演技は初めてまともに観たが表情演技が凄いことに。

初デートのコンサートで岡田茉莉子から手を握ってきたり、腕組んできたり、肩に頭もたせかけたり。芥川比呂志のニヤケてしまうの我慢してる感じが痛いほど伝わる。コノヤロー。

岡田茉莉子は台詞や動きが良い。家事の途中での上手なターンも見せてくれる。そして新妻のエロさ。「お布団しきましょうか」って・・・。インテリ芥川比呂志はそうじゃないんだと微妙なズレを感じるけど、妻を傷つけたくないからそれは言わないんですと。コノヤロー。

雑踏の写し方とか雨戸の開け閉め、坂道の小走り。などなど映画的に良い絵も多く見られる。

妻の別の男との恋愛を受け止め、自由を与えるインテリ。
仕事に燃えてたはずが急転で良い奥さんになろうとする嫁。
園井啓介との新しい恋愛にルンルンの岡田茉莉子が良い。

拗らし感の強い恋愛だけど、これぞ恋愛?案外そんなところだろうな、と思ったり。

月丘夢路のワンピと同じコートの裏地がお洒落。森英恵ですか。
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