Sari

魔弾の射手のSariのレビュー・感想・評価

魔弾の射手(2010年製作の映画)
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メトロポリタン歌劇場のライブビューイングなど、舞台のライブ映像を見る機会は多くなったが、本作はウェーバーのオペラを映画として制作した作品。

狩人マックスは、森林官の娘アガーテを愛しているが、彼女と結婚するためには、射撃大会で優勝しなくてはならない。かつては名手だったが、最近射撃の自信をなくしているマックスは、悩んだ末、悪魔と契約して魔弾
を手に入れる。しかし、百発百中の魔弾には恐ろしい仕掛けがあった…。

ロケーションを多用し、豪奢でスケール豊かな映像を駆使して、ヴァーグナーも心酔したというロマン派の傑作オペラを再創造する。演奏は、指揮者ダニエル・ハーディングとロンドン交響楽団。オペラ歌手もユリアーネ・バンゼ、ミヒャエル・ケーニヒらと一流どころが揃い、映画ならではの自然な演技を披露しつつ、美声を聴かせる。142分と長尺ではあるが、圧巻の映像と音楽で魅せるオペラファンならずとも楽しめる作品であることは違いない。
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