Yuya

旅の重さのYuyaのレビュー・感想・評価

旅の重さ(1972年製作の映画)
3.7
♫ 私には 私の生き方がある
それは おそらく自分というものを
知るところから 始まるものでしょう

“旅の重さ”とは “人生の重さ”
彼女が言う通り それは逃げてはダメなもので
しっかり両肩に背負って そして母を想い
その愛情の重ささえ きちんと受けとめるコト

日本の原風景を感じる 四国はお遍路の道
少女が 大人の女性への 一歩とその覚悟を
足下に そして心へと刻んでゆく
何とも言い難い人生の喜びと痛み…
そんなビタースイートな経験が 胸を打つ

拓郎の楽曲を始め 全篇に流れる爽やかな音楽
高橋洋子の葛藤を繰り返すも 瑞々しい演技
そして モノローグとしての母への言葉
さまざまな角度によって その輝きが変化する作品
Yuya

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