ヤマト

プラダを着た悪魔のヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 働くオンナの強さと美しさ 】
 ニューヨークやパリの大都市が最高にオシャレです。時折流れるオシャレなミュージックがさらにそれを後押しします。観ていて爽快でした。

 メリル・ストリープが美しいです。容姿も仕事の取り組み方も。孤独で、一見厳しいようですが、確かな実力と地位。アンドレアを見出したり、その時その時のベストな服を選んだりできる慧眼が好例です。あれぞ成功者であり、人格者であると思うのです。厳しくと孤独なメリル・ストリープでしたが、観ていてネガティブな感情なんてどこにも出てきませんでした。むしろポジティブになりました。
 アン・ハサウェイも素晴らしかったです。こちらも美しさは言わずもがな、紆余曲折しながらサクセスストーリーを歩んでいく様に勇気をもらいます。パリにまで歩を進めた彼女ですが、やっぱり彼女にもまた確かな実力があったのです。とりあえず動く姿勢、何歩も先を読む気遣いに可愛げ。ドタバタしながらも、歩むべくして歩んだサクセスストーリーと言えるでしょう。
 仕事は大変です。時には怒鳴られたり、裏切ってしまったり、涙を流したり。成功を目指すとなると、避けては通れない道です。
 となると成功者は血も涙もない冷徹な人なのでしょうか。いいえ、違います。あらゆる艱難辛苦を乗り越えて成功を目指す姿勢こそが美しく、あらゆる紆余曲折により人の心を理解できる人格者なのです。ちょうど本作の強さと美しさを兼ね備えたメリル・ストリープとアン・ハサウェイのように…。
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