ゾロ

キングダム・オブ・ヘブンのゾロのレビュー・感想・評価

キングダム・オブ・ヘブン(2005年製作の映画)
3.0
惜しい
というか…つまらない

十字軍に関する物語
明確な年代とナレーションから
エルサレム、聖地奪還、サラディンという
パワーワードに時代背景がマッチ
実話かと思って見ていたら…
大分ヘンテコなフィクションだった

○良かった点
サラディンの描かれ方
他宗教にも寛容、残虐の仕返しをしない
無駄な争いはしない、戦略眼があり、
友好、和平も出来、部下の信頼も厚い
史実にあるエピソードと共に敬意を感じる
また、彼の思想が読み取れる台詞も素晴らしい

双方の争いの元もなるエルサレムを焼き払う
→ 良いことかもしれないな

エルサレムの価値とは?
→無だ
(少し歩いて振り返り)
→だが 全てだ

○メッセージ
主役の台詞
エルサレムを死守する時に
聖地とは何だ?守るモノは何だ?
大事なのは、ここに住む人だ!!…的な

場所が大事なのでは無い
民衆が大事…的な


○ 偏った歴史改編はなく、イスラム教への敬意
獅子心王が、最後出てきて
史実に基づくナレーションで終わる


さて、つまらない理由のメモ
本作、好きな人は読まない方が良いかも…
▪️十字軍
テンプル騎士団、ドイツ騎士団風は良いが
青の色と主人公たちの衣装がダサい
キプロス行きは、後のマルタ騎士団?
彼等はヨハネ騎士団の服装にして欲しかった

▪️設定破綻
サラディンを討つ理由
(土地、名誉、財産?欲しいモノ不明)
エルサレムを守る理由
(演説と説得に無理しかない、論理破綻)
籠城戦、騎士不在
(騎士全滅したマインドではない)
武器無いよね?
(何故…エルサレムに武器、防具がある?)
エルサレム退去の理由も民衆理解
(そんな簡単に故郷捨てられない
 今も、戦争になってるじゃん…)
王女やめる
(あなた、統治の地域3つぐらい…捨てた⁉️)

▪️主人公の行動原理、思考回路が破綻
後継者として、守るべき土地、見捨てたよね?
王の依頼を拒絶したあなたの役目は?
そもそも、エルサレム守るなら
1番してはいけない選択肢を選んでないか?
それでも、エルサレムを守る理由は?
いつ、エルサレムの領主になった?
(慕われ、統制をとり、民衆を扇動)
民を救う?神への冒瀆と民衆の命の価値
最初から、和平交渉すれば?
命を失った民衆への批判無し
やはり、主人公の思考が意味不明
(親の最初教えは、どこいった?
都合の良い時だけ、神乱用
結局、自分だけ良ければ良い男に見える…)
ゾロ

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