2023.9.2
リドリー・スコットお得意の歴史巨編。エルサレムを中心に繰り広げられる戦いと、人間としての生き方を問う作品。
十字軍が描かれた作品を今作以外で観たことないかも。あんまり詳しくは知らんけど、十字軍はキリスト教の歴史の中でもかなりの汚点なのかな。この時代あたりからのキリスト教によるイスラム教への態度が今のテロとかに繋がってるとかなんとか。宗教問題は本当に難しい。
世界観の作り方や戦場の迫力はさすが。特にラストのバリアンによるサラディンからの防衛戦?というのかな。投石器的なやつとかいつ見ても凄いなと思う。どの時代にも天才はいる。でどの時代もそれは戦争に利用される。
バリアンにあんまり感情移入出来ないのが勿体無いところ。いい人過ぎるというか。キャラとして面白みがない。盛り上がりはするけど、熱くなるにはちょっと物足りない。エヴァ・グリーンの扱いもなんかなぁという感じ。闇堕ち雰囲気見せ出したけど、別にそこから物語に関わってこず。時代もしくは男たちに翻弄された女性というイメージしかない。ただめちゃくちゃ綺麗。この人はほんまに好き。エドワード・ノートンが顔出ししないキャラで出演。役選びすぎ。嫌いじゃない。演技がいいなと思う判断基準の中で、表情が結構な割合を占めてるんやな実感。
絶妙な感じ。めっちゃ面白い訳ではないけど、面白くないわけでもない。それぞれのキャラクター性とか、そのキャラの戦う理由づけみたいなものがちょっと足りてない印象。戦闘シーンはめちゃくちゃ良い。それは間違いない。