思ってたのと違った。
自暴自棄の主人公が父親の遺志を継いで、迷いながら、躓きながら、模索をしていく過程や旅路を、焦らずじっくり追いかけていく、詩的な史劇と思ってた(リドリー・スコット監督だから合戦は大規模に)。
実際はぶつ切りみたいに構成されててしっくりこないし、何でこれで劇場公開踏み切ったのかが分からない。
そういう話運びのせいで、唐突に進む場面が頻繁に起こりすぎて、何かこう見ている間、ダイジェスト?って思わされた。父親役のニーソンも『ギャング・オブ・ニューヨーク』での自身の死が息子の人生大きく変える役回りだし、巨匠映画でのニーソンってそういう役割多しなの?
画面のルックや色合いが際立ってたのは良かったが、映画としてはあまりに疑問符勝りすぎてる作品です。
けれど皮肉ではあるがディレクターズ・カット版がお陰で余計に見たくなった。シーンの順番変わってたりとか、追加の場面が気になるし。
それと多分この映画、真のテーマに繋がるのってクライマックスの籠城戦なのかなって思った(事実対話場面が一番エモーションに満ちていた)。
そのあたりもディレクターズ・カット版で確かめたい。
そういえば最後に出てきた獅子心王って確か、この後の『ロビン・フッド』にも登場をしていたな。