福福吉吉

龍拳の福福吉吉のレビュー・感想・評価

龍拳(1978年製作の映画)
3.5
🐉 Jackie Chan-ISM Vol.011 🐉

龍拳

◆あらすじ◆
唐山道場の道場主であるソウは武術大会で優勝し、喜んでいたところ、百勝道場の道場主ジョン・ギィングァンが道場破りにやってくる。ジョンとソウの戦いの結果、ソウは死亡し、道場の看板は破壊される。ソウの弟子で養子のホオウァン(ジャッキー・チェン)はジョンへの復讐を誓うが、数年後、ジョンの変わった姿にホオウァンやソウ夫人たちは困惑する。

ジャッキー・チェンの製作年の年齢:24歳

ただの復讐劇で終わらず、悪い連中に騙されて悪党の手助けをせざるを得ない状況に追い込まれ葛藤する姿が描かれており、シリアスな展開を楽しむことができます。

しかし、従来の「酔拳」「蛇拳」のような特に龍拳という拳法を特徴づけるものではなく、特訓シーンもないので、全くの別物と考える方が良いと思います。

ジャッキー・チェン演じるホオウァンは弱いのは最初だけで、数年後の本編に入ると最初から強いので、スピード感と力強さを兼ね備えた拳法アクションを最後まで楽しめます。
復讐すべき相手の変貌、ソウ夫人の急病という状況がホオウァンを苦しめる様子が描き出されていて、ホオウァンの行き所の無い気持ちの苦しさが伝わってきました。

シリアスなストーリー展開と主人公の苦しみ、悲しみ、怒りなど負の感情がしっかりと伝わってくる作品になっていて、面白いと思いました。

※本作は字幕版で観たのでシリアス一辺倒だったのですが、吹替版がどうなっているか分かりませんのでご留意ください。
(石丸博也さんの吹替版だとコミカルなテイストが出やすい気がします。)

鑑賞日:2022年11月30日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ
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