主人公が父の教える高校に進学したり、部活に入部したのは何故だろう？
劇中で話していた通り“無理やり”だったのだろうか？
私が子供だったら、親と一緒の学校なんて、何がなんでも回避したいものだけど。
無理やりだったとしたら、主人公の親への反発は相当溜まっているのではないかと思うのだが、この主人公の青年は２７歳にして、父母ともよく話すし、関係が良好なのだ。
父と息子の物語って、もう少し対立しててくれないと萌えないんだよね。
ふだんぶっきらぼうな息子だけど、実は父親の事を尊敬していたとか、父の事を理解する何かが起こった、という展開だったら納得いくんだけど。
私にとっては園子温監督のニ作目だけれど、監督がNHKで真っ昼間の『スタジオパーク』に出演していたのを見ると、若い頃は家庭でも一悶着あったような気がするが、この作品にそういう部分は全く投影されていなかったので、残念だった。
