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老人と海のmocmoのネタバレレビュー・内容・結末

老人と海(1958年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

 原作を読んだことがないまま鑑賞。
 前半は老人がひたすら綱引っぱってるだけなのに意外にも緊張感が途切れることなく楽しめた。カジキとの戦いが腕相撲に喩えられているがまさに我慢比べ。後半は打って変わってサメとの激しいバトル。ずっと心の中で「サメーーー!!!コノヤローーー!!!」と思いながら見ていた。(ところで私はほとんどサメ映画を見たことがないけれどこれはサメ映画にカウントしていいのだろうか?)
 あれだけ苦労したのだから何かしらの報いがあってほしいけど、備品がいろいろダメになるわ、仕留めたカジキはサメに全部食われて金にならないわ、観光客にもカジキと気づかれないわで気が抜けてしまう。疲労とショックで老人がそのまま死んでしまうのではないかとハラハラしたが、まだ大丈夫そうで一安心。少年が父親の言いつけに背いても今後は老人の船に乗ると言ってくれたのが少しだけほっとさせてくれる。
 でも老人にとって金や名誉はさほど重要ではなくて、こんな風に時々命がけで大物と戦うことに漁師としての生き甲斐を感じているのかもしれない。少年も老人のそういうところを尊敬してついていこうとしているのかも。でもやっぱりもう少し健康的に生きてほしいので、少年が何かとお世話したくなる気持ちも分かるような気がする。
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