汽笛の音で目を覚ます

老人と海の汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

老人と海(1958年製作の映画)
3.0
ヘミングウェイの同名の小説の映画化。タイトルはめちゃくちゃ有名だけど、内容まで把握してる人はあんまりいない気がする。

お話の大半は、老人の漁師と馬鹿でかいカジキの4日間にわたる死闘を描いている。故に登場人物はかなり少ない。シチュエーションも船の上がほどんどだから、展開は非常に分かりやすかった。

また、小説が原作ということもあってか詩的な表現のナレーションの割合が台詞よりもかなり多い。だから展開は単純でも、随所で哲学的めいたものを感じたものの、ちょっと小説の影響が強すぎて、映画としてはどうなんだろうという気もする。

ちなみに、ブルースクリーン合成技術が初めて用いられた映画の1つであると言われているらしい。その割には公開は1958年と、他のブルースクリーンが使われた映画よりも遅めなので、何となく制作に時間がかかった様子が伺える。