1948年ということで、反戦を訴える映画なんだけど、それよりも周りと違う人に対する差別とか得体の知れないものに対する偏見の根強さ、打ち勝つことが出来ずに当人が信念を曲げなきゃいけない無念さの方が要素として大きかった。
おじいちゃんが純粋に良い人なんだけど、ピーターの自分が悪い訳じゃないから何もしたくないという言い分も分かるし、周りからの嫌がらせとか変な目にあって欲しくないからこそ自分を曲げてでも変えて欲しいというおじいちゃんの意見も分かるから、もどかしいなと思った。
今の時代だったら、緑の髪なんてザラにいるから、実感湧きづらいけど、当時の感覚だと、緑の髪なんて異様に見えるんだろうな。
こういう古典作品は、純粋な話の構成と演出でいかに面白くできるか工夫してる感じが伝わってきて、意外と好きだったりする。