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サウンド・オブ・ミュージックのadeamのレビュー・感想・評価

2.0
大作主義の時代にあった50〜60年代のハリウッドにおいて、歴史物と共にピークを迎えたジャンルの一つがミュージカルであり、その頂点に位置する名作。
「ウエストサイド物語」でロケーション撮影を駆使してミュージカル映画に革命を起こしたと賞賛されたロバート・ワイズがその経験を活かし、広大な自然風景を見事に切り取った映像は大スクリーンに最適で、当時の記録を塗り替える大ヒット作となりました。
修道女が真っ直ぐな心と歌の力で手の焼ける子どもたちと打ち解けていく過程に期待していると、その楽勝さに拍子抜けでしたし、その後のメロドラマ展開もあまり楽しめませんでした。
この手のミュージカルにおいてナチスが勢力を拡大していた社会情勢が描かれるのは意外な驚きでしたし、数々の名曲たちは素晴らしいのですが、あまりに長尺で退屈する時間帯も少なくなかったです。
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